新型コロナ 取手市が芸術家支援 市民会館の壁画制作者募集へ
毎日新聞 20210511
取手市は、新型コロナウイルスの影響で活動機会が減少している市内の芸術家を支援するため、多数の描き手による壁画を制作すると発表した。市民会館(同市東1)の壁がキャンバスとなり、謝礼を支払うことで支援につなげる。
同市には東京芸術大のキャンパスがあることなどもあり、在住の芸術家も多く、市はアートによるまちづくりに力を入れてきた。
今回の壁画制作は芸術を生業とし、市内に住んだり、拠点としたりしていることが条件。同会館正面の外壁全面(高さ9~14メートル、幅35メートル)に、市が公募する原画に基づいて制作する。
今月以降に原画と制作者を募集。その後、約60日かけて1日平均4人程度に描いてもらう計画だ。1日分の謝礼は1万5000円で、事業費は絵の具代なども含め693万円。担当者は「心が躍るような壁画を描いてもらいたい」と期待する。完成は9月末の見通しだ。
また市は、就学援助世帯の児童生徒に、読書感想文コンクールの課題図書などを配布する事業も行う。コロナ禍の中、就学援助費を支給されている世帯の収入がさらに減っている懸念があるための措置。