激戦区に参戦 県アンテナ店、銀座1丁目へ11月移転 ~茨城新聞20120629~
本県情報発信の前線基地となっている東京・銀座のアンテナショップ「黄門マルシェ」が今秋、銀座1丁目に移転することが28日分かった。オープン予定は11月上旬。移転先は現在地からJR東京駅方面に約700メートル移動し、同有楽町駅京橋口から徒歩約5分という絶好のロケーション。現店舗で培ったノウハウを引っ提げ、全国自治体のアンテナ店がしのぎを削る“激戦区”に参戦する。
黄門マルシェは福島第1原発事故の風評被害を払拭し(ふっしょく )ようと県が昨年7月、急ごしらえで開設した。数寄屋橋近くの一等地だが、18道府県のアンテナ店が集積する銀座・有楽町の中では激戦の輪からやや離れていた。入居ビルが取り壊されるため、「茨城のイメージアップと県産品の販路拡大に寄与する本格派アンテナショップ」(県広報戦略室)を目指し、銀座を中心に今春から物件探しに奔走していた。
移転先は東京高速道路が所有する紺屋ビル1階、床面積は約300平方メートル。近隣には高知、沖縄、山形県のライバル店や10道府県の店が入居する東京交通会館があり、広島県も近くに今夏進出する。
同戦略室は「交通の便は抜群。都道府県のアンテナ店が周辺に集積していることで相乗効果が期待できる。リピーター客も見込める」と選定理由を説明。東京駅にも近く、2014年度開業予定のJR常磐線東京駅乗り入れのPRにも活用を見込んでいる。
7月中に運営委託業者をプロポーザル(提案型)方式で募集し、内装工事を経て11月上旬のオープンを目指している。名称についても「変更するかどうかも含めて検討中」(同戦略室)という。
当初7月末までの予定だった現店舗の開設期間は、夏の観光誘客に取り組むため8月31日まで1カ月間の延長が決まった。