毎日新聞
Archive for the ‘茨城’ Category
茨城初 恋チュンで復興PRの北茨城市
木曜日, 12月 12th, 2013マルシェ・ド・ノエルに数万人訪れた
日曜日, 12月 1st, 2013茨城新聞 茨城春秋20131201
郊外のショッピングセンターに客足を奪われ、県内の中心市街地、いわゆる「街中」の商売は苦戦が続く。
県庁所在地の水戸市も例外ではない
それでも街中に変化の兆しは見えている。
空き店舗を利用して始まった若い人の店や優れた発想のイベントには人を引き付ける魅力がある。
先月22日から3日間、県近代美術館の前庭で開かれた「マルシェ・ド・ノエル」はその好例だろう。
ノエルとはフランス語のクリスマス。仏アルザス地方のクリスマス市場をイメージして雑貨を売る店や飲食店が軒を並べた。
それほど広くない美術館の前庭に若い女性や親子連れが詰め掛けた。
集まるだけの魅力は十分あった。飾り付けも相当凝っており、竹で編んだトナカイが広場の中央で客を迎えていた。
第1回の昨年は冷たい雨が降ったが今年は好天に恵まれ、千波湖畔に設けた臨時駐車場は午前中から満杯になった。
洋菓子店や洋服店を営む女性ら数人の発想で始まったイベント。
これほど人を集めたのは注目に値する。
映画館も飲食街も備えた巨大な施設に対抗するのは口で言うほど簡単ではないが、アイデア次第では街中も十分魅力を発揮できるはずだ。
マルシェ・ド・ノエル実行委員会 / いばキラEYE 11月19日(夕)
コルカリーノの「いにしえ味噌かりんとう」
水曜日, 11月 27th, 2013「究極のお土産」県内2商品ノミネート 観光振興に期待 20131127
「大角手焼きあられ」「いにしえ味噌かりんとう」
全国の魅力的なお土産を発掘する「世界にも通用する究極のお土産」のノミネート商品に、県内から2品が選出された。選ばれたのは、御菓子司おおくぼ(つくばみらい市)の「大角(だいかく)手焼きあられ」とコルカリーノ(牛久市)の「いにしえ味噌(みそ)かりんとう」。29日の品評会で、ノミネート商品の中から「究極のお土産」10品が選ばれることになっており、選定されれば観光振興につながるとして期待が寄せられている。
究極のお土産の選定は、地域の特産物を生かして開発された「食」のお土産を全国的な流通のネットワークと結びつけ、観光客誘致のきっかけにしようと観光庁が今年初めて実施。9月に全国から公募したところ、747品の応募があり、10月に115品をノミネート商品に選んだ。
大角手焼きあられは、地元産のもち米を生かした商品を作ろうと考案された。天日干しした「あられ」をしょうゆダレに2度付けして、手焼きで仕上げた。店長の大久保忠さんの妻、なおみさん(42)は「地元に貢献できればうれしい」と話す。
いにしえ味噌かりんとうは、市内の味噌店の創業者が約20年前に仕込んだ漆黒の味噌を使って今年3月に商品化。薄くて細く、サクッとした食感が特徴だ。染谷清賢社長(52)は「味噌かりんとうの発信で、観光振興や市の活性化につなげたい」と期待する。
29日に東京で開催される品評会では、大手百貨店の社長や食に関する雑誌の編集者ら「究極の目利き」10人が選考。12月上旬に究極のお土産を発表する。
選ばれた10品は、新しい観光地づくりを応援するウェブサイト「日本タビカレッジ(タビカレ)」で紹介し、イベントでも販売する。また、10品の地元を旅するきっかけとなるような取り組みも進められるという。
利根文間小「もんまっこまつり」で伝統継承
火曜日, 11月 26th, 2013重さ約60トン「富岡蔵」引っ越し
金曜日, 11月 22nd, 2013茨城新聞20131122 動画ニュース
重さ約60トン「富岡蔵」引っ越し
古河市の歴史的な旧市街の街並みを残そうと、旧炭問屋の見世蔵「富岡蔵」を建物ごと約70メートル離れた市有地に移動する「曳家(ひきや)」が21日朝、同市本町1丁目で始まった。建物が面する鍛冶町通り周辺は交通規制され、路上を移動していく蔵の様子を見守る大勢の人たちであふれた。移設作業は22日午後7時までに完了する。
富岡蔵は木造2階建て、瓦ぶきの土蔵で黒漆喰(しっくい)。床面積は約128平方メートル。1909年ごろ建造され、炭問屋の店舗として使われてきた。鍛冶町通りの拡幅工事に伴い取り壊しが一時検討されたが、所有者の富岡義雄さん(61)が曳家の費用を負担。市有地での保存が決まった。
重さ約60トンの蔵は地上から高さ約1・5メートル持ち上げられ、下部にローラーを取り付けられた。作業員約30人が油圧ジャッキや重機を用い、鉄製レールの上を毎時約10メートルの速さで道路を西に向かってゆっくりと移動させた。
移転先の敷地には、1913年ごろ建造の大谷石の蔵「酒井蔵」(床面積約298平方メートル)があり、道路を挟んで旧塩問屋の蔵5棟を再利用して飲食店を営む「古河鍛冶町みらい蔵」がある。市は今後、移設した蔵の活用方法を検討していく。
曳家を見守った義雄さんの妻、仁子さん(54)は「(夫の)両親の自慢の建物で、清掃をしっかりやり、磨き込んでいた。古河市のために役立ててほしい」と話した。鍛冶町自治会長の斉藤満さん(77)は「道路拡幅で蔵が失われるのを心配したが、保存されることになりうれしい。今後の利用法に注目したい」と期待した。
茨城県立医療大 助産専攻科を開設
金曜日, 11月 22nd, 2013茨城新聞20131122
来年度、定員10人 不足顕著、県内定着促す
県立医療大(阿見町阿見、工藤典雄学長)は来年度、助産師を専門的に養成する助産学専攻科を開設する。本県の人口10万人当たりの助産師数は全国44位で、不足が顕著。産婦人科医の数も乏しいことから助産師の需要はますます増えており、県民が出産しやすい環境づくりに役立てる狙い。県厚生総務課では卒業生の県内定着を促し、助産師確保につなげたい考えだ。
同大ではこれまで、看護学科4年生を対象にした選択制の助産コースで、毎年5人程度の助産師を養成してきた。ただ、国が助産師の資質向上を狙いに資格取得に必要な単位数を増やしたことから、受講日程が過密になり学生が助産コースを敬遠するようになったという。
2007年は最多の7人の卒業生を輩出したが、本年度の学生はわずか2人。来年度からさらに単位数が増えることが決まっており、受講生がいなくなる可能性も懸念されていた。
このため、助産コースを廃止して新たに1年間の専攻科を設置し資格取得に専念しやすくする。
定員は助産コースのほぼ倍の10人とし、このうち5人は県内の医療機関に勤務する看護師、保健師の推薦枠とした。入学料も、県民は他の国立大と同額の16万9200円なのに対し、県外の人はその倍額と差別化、資格取得後の本県定着を狙う。
初年度の出願受け付けは今月11日から5日間行われ、13人が応募した。30日に試験が行われる。
同課によると、10年末の本県の助産師数は535人で、人口10万人当たりでは全国平均を5・2人下回る18・0人。助産師1人が手掛ける年間出産数は全国平均を9人上回る46人で、負担が大きくなっている。
一方で、助産師の需要は年々増大し、02年からの10年間で約1・5倍に増えた。産婦人科医の不足が背景となっており、正常出産を扱える助産師の需要の高まりがあるとみられる。
県内で助産師を養成しているのは同大と筑波大、県立中央看護専門学校の3カ所。県では▽同大は現場の指導的立場となる人材の育成▽筑波大は教育・研究者の育成▽同専門学校は実践的人材の育成-と役割を位置付け、多様な助産師の育成も図っていく。
パンの町つくばの今
水曜日, 11月 20th, 2013夢見るまち:TSUKUBA50年 第2部 “よそ者”扱い まとまり欠く新旧住民 毎日新聞 20131120
施策にも考えばらばら
つくばエクスプレス(TX)つくば駅から南に約2キロ、洞峰(どうほう)沼を中心に豊かな自然林が残る洞峰公園。散策やジョギングにいそしむ人影の絶えない公園の北側の通りには、洋風の店構えのレストランやブティックが建ち並び、つくば随一のおしゃれな雰囲気を醸し出している。
そんな店の一つ、パン屋「モルゲン」は連日、子ども連れの主婦からサラリーマンまで多くの客でにぎわう。遠方から車で買いに来る人も少なくない。
「苦労が報われたと思う。30年前は、この辺は空き地ばかりだった」。東京での会社勤務から転身し、1983年に同店を開いた店長の菊地満さん(59)は感慨深げだ。
つくば市は人口の割にパン屋が多いことで知られる。80年代ごろから増え、2000年に入るころ、約30店に達した。海外勤務で欧米の食文化に親しんだ日本人や外国人の研究者が多く、需要が大きいことが背景にある。
これに着目した同市商工会は、パン作りをまちおこしに結びつけようと04年、「パンの街つくばプロジェクト」をスタートさせた。各店が腕を競うコンテスト、毎月異なる食材を使う「旬パン」など、さまざまな企画を実施。08年には、農研機構・作物研究所が開発したパン用小麦・ユメシホウを使ったパンを商品化し、「科学のまちならではの成果」と、話題を集めた。
当初盛り上がったプロジェクトだが、その規模は徐々に縮小した。プロジェクトの推進協議会に加盟する店舗は、08年のピーク時に23店あったのが現在6店のみ。2代目会長を務めた菊地さんは「店側はあくまで利益が優先。早朝から仕込みをする生活で忙しい中、まちおこしにまで頭が回らない」と話す。
店側と商工会の意識の違いが、プロジェクトの失速を招いた。
・・
「なにせ『最低300年住まなきゃ土地の者と言えない』という土地柄だから」と、つくば・市民ネットワークの永井悦子事務局長は語る。
研究学園建設の初期に転入した「新住民」は既に30〜40年この地に暮らしているが、古くからの住民からはいまだに“よそ者”として扱われがち。まちに必要だと考える施策についても、新旧住民の考え方は食い違う。
流動的人口の多さも、まとまりを欠く原因だ。国立系研究機関に勤める研究者や職員、大学生が多いため、毎年3〜4月に、住民約1万人が入れ替わる。
市のまちおこしに携わる関係者は皮肉る。
下妻駅前にイルミネーション
水曜日, 11月 13th, 2013笑いヨガ 笑いたくなくても笑っちゃう
木曜日, 11月 7th, 2013茨城新聞 20131107
病を防げワッハッハ 結城で「笑いヨガ」体験
笑いながら体操をするインド生まれのユニークな健康法「笑いヨガ」の介護予防教室が6日、
結城市国府町の市民情報センターで開かれ、主婦ら約100人が「ワッハッハ」と大きな笑い声を響かせた。
日本笑いヨガ協会(東京)の講師、成嶋規子さんが「笑って息を吐く有酸素運動。病やうつの抑止にもなる」と解説した。
成嶋さんは「汗くさ笑い」や「ライオン笑い」など、日常の動作や動物の動きを取り入れた体操を次々紹介。
「けんか笑い」では、「怒りのエネルギーはそのままにアハハと笑えば、お互い傷つかない」と指導。
参加者は向き合い、大声で笑い合った。
30秒笑うと「ホッホッ、ハハハ」や茨城弁で「よかっぺ、よかっぺ」と手拍子し、「イエーイ」と両手を広げて息を整えた。
笑いヨガは1995年、インドの医師がヨガの呼吸を参考に考えた。
心肺機能の強化やストレス解消など心身に効果があるとして、約70カ国に広がった。
同市が参加者を募集したところ、すぐに定員を超えた。
成嶋さんは「心からの笑いでなくても大丈夫。一人でもできる」と呼び掛けた。
涙を流しながら笑っていた同市の小林トモエさん(64)は「腹筋を使い、汗をかき、すっきり」。
数少ない男性参加者の栗原幸雄さん(71)は「何年分も笑った。家でも実践する」と話した。