Archive for the ‘記事’ Category

天の川から見守って

日曜日, 2月 21st, 2021

産経新聞 20210221

「天の川から見守って」
平成23年7月6日の紙面にそんな見出しがつけられた私の写真が掲載された。東日本大震災で児童74人、教職員10人が犠牲となった旧大川小学校(宮城県石巻市)の校舎に上る天の川を撮影した写真だった。
掲載からしばらくして、同校に通う12歳の長女が行方不明になっていた母親から、東京本社に一本の電話が入った。「あの写真を(子供を捜索する)保護者に配りたいんです」。
10年がたち、あのとき電話をもらった平塚なおみさん(47)と夫の真一郎さん(54)に取材する機会を得た。保護者ら多くの人が、なぜあの写真を必要としていたのかを改めて尋ねた。
「楽しい場所だったはずの学校で子供たちの命が奪われ、校舎を見たくない保護者が多くいました。でもあの写真を見た時に、(亡くなった)子供たちが星になったという気持ちになれた。私たちの癒しになったんです」。
なおみさんの大きな目から涙がこぼれた。
震災発生から約5カ月、行方不明だった長女の小晴ちゃんは遺体で見つかった。生きていれば22歳になる。
真一郎さんは「当時は娘に会うために死んでもいいと思っていた。ある時から、娘が(私たちを)どう見ているかという基準で考えるようになったんです。父親が泣いていたら娘が笑顔になれない。」と心境の変化を語る。
2月の夜、私は10年ぶりに同じ場所での撮影を試みた。冬の天の川は目視できない。長時間露光でかすかにとらえることができた光の帯が、姿は見えなくてもいつも家族を見守る子供たちと重なった。

JR取手駅で人身事故 常磐線が運転見合わせ

土曜日, 2月 20th, 2021

産経新聞 20200220

19日午後10時50分ごろ、茨城県取手市のJR取手駅構内で人身事故が発生した。この事故で、常磐快速線は上野駅-取手駅間、常磐線は上野駅-勝田駅間のいずれも上下線で運転を見合わせている。運転再開見込みは午後11時40分ごろとしている。

白山小の長寿化着手

木曜日, 2月 18th, 2021

茨城新聞 20210218

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日本博in鹿嶋2021

日曜日, 2月 14th, 2021

鹿島神宮をプロジェクションマッピング(PM)で彩る「日本博in鹿嶋」(まちづくり鹿嶋主催)が12日、鹿嶋市宮中の同神宮で始まった。昨年の楼門に加え今年は奥参道もイルミネーションで装飾。来場者は参道に広がる幻想的な光景に酔いしれた。

同日夕の点灯式では、かしま大使の研ナオコさんやフリーアナウンサーの高橋真麻さんが登場。バイオリニストの川井郁子さんの演奏などで盛り上げた。

奥参道のイルミネーションでは、参道沿いの樹木が青色に染まり、風船1万個を使ったオブジェやキャンドル、PM映像が幻想的な雰囲気を醸し出した。参加者は広がる光の演出を見ながら散策を楽しんだ。

催しは同神宮の「創祀2680年プロジェクト」の一環として、観覧希望者が協賛金を支払うチケット制で実施した。

最終日の13日は、お笑いコンビのカミナリが点灯式に登場する。日中は、能楽奉納や地域の伝統芸能もお披露目される。

取手 マンション一部焼く

日曜日, 2月 14th, 2021

茨城新聞 20210214

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藤代ライオンズクラブ

日曜日, 2月 14th, 2021

茨城新聞 20210214

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給食費 誤徴収

土曜日, 2月 13th, 2021

茨城新聞 20210213

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ニセ電話被害 取手

木曜日, 2月 11th, 2021

茨城新聞 20210211

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ゆめあかり3.11 今年で最後

水曜日, 2月 10th, 2021

2021年2月10日の朝日新聞朝刊に掲載されました。

取手市の主婦4人、ボランティアグループ〈ゆめまっぷの会〉は【ゆめあかり3.11】の取り組みが 震災翌年の2012年から10回目を迎えます。白い紙袋にメッセージを書いてもらったキャンドルを並べ、犠牲者を追悼するイベントです。 私達に出来ることは無いか…から始まり、支援の輪が広がって、子供からご年配の方々がゆめあかりびととして毎年数百人、灯りの数は1万個を超えるようになりました。 震災の記憶が薄れていく中でいつまでも心の中に灯り続け、想いが繋がりますよう願っています。
今年は、カタチを変えてスタッフのみでキャンドルアートを飾ります。配信をお楽しみください。ゆめまっぷの会

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困ったときは人に迷惑をかけてもいいんだよ

水曜日, 2月 10th, 2021

東京の義兄 女の気持ち・匿名

毎日新聞 20210210

最後の所持金はたったの1905円だった。東京で1人暮らしをしていた義兄が亡くなった。39歳。残されたメモには「コロナ感染の疑いあり」の一文とともに実家の連絡先が記されていた。

義兄は中卒でとび職人だった。2020年の東京五輪を控え、建設ラッシュだったころは羽振りもよく、数年前、夫にかけてきた電話では「お前も東京へ来いよ。日当いいぞ」などと話していた。

そして今年。義兄は失業していたようだ。保険証もなく、病院に行くこともできなかったのだろう。発見されたとき、死後1週間ほど経過していた。自死であった。検視でのPCR検査の結果は陰性。肺炎だったそうだ。

「自殺者数」という数字の裏側に、一人一人の人生がある。部屋で1人で思い詰めた義兄の心中を思うと、胸がふさがる。義兄の、日に焼けた顔と豪快な笑い声を思い出す。なぜ、電話を1本かけてくれなかったのだろう。義兄の死からずっと、夫と私はそればかり考えている。

これを読んでいるすべての人に伝えたい。コロナにかかることも失業も、自己責任なんかじゃない、と。そして「困ったときは人に迷惑をかけてもいいんだよ」と。人に迷惑をかけずに生きられる人など、いないのだから。