二十四節気以外の季節区分を表す雑節の一つに「半夏生(はんげしょう)」がある。夏至から数えて11日目の日を指す
▼二十四節気や他の雑節と同様、もともと農作業の目安などとして農業文化と密接にかかわってきた。水田環境や農機具、農業資材が未整備だった一昔前、田植えの最適期とされたのが夏至から半夏生になるまでの間とされてきた
▼起源や名称の由来には諸説ある。半夏はカラスビシャクという薬草を指し、この薬草が今ごろの時期に生えることから「半夏生ず」として名付けられたとの説が一般的だ
▼別の植物を由来とする説もある。ドクダミ科のこの植物は、夏至を過ぎたころに葉の表面だけが化粧を施したように白く変色する。その姿から「半化粧」というなまめかしい名が付けられ、転じて半夏生の由来になったとの説だ
▼今日2日が半夏生。真夏前の微妙な季節感を連想させる風情ある響きとは裏腹に、世上は騒がしい。永田町では衆院解散をめぐり、首相と自民党内の迷走が際立ち、県内では長く沈黙を守ってきた橋本昌知事が知事選への態度を表明する
▼半夏生には米の豊凶を占う儀式もあったという。世上の吉凶はどう出るのだろう。
昨年も、半夏生の記事を拾ったような気がする
HAPPY RECIPEからHappyRecipeへ移動して早1年となる
つくば市国立科学博物館筑波実験植物園でハンゲショウが見ごろを迎えている