Archive for 9月 30th, 2016

取手JAZZ DAYz!2016

金曜日, 9月 30th, 2016

取手ジャズ・デイズ!
取手の秋はジャズ あすから2日間、27グループ競演 /茨城

毎日新聞2016年9月30日 

 ジャズの祭典「取手ジャズ・デイズ!」が10月1〜2日、取手市東1の市民会館などで開催される。初登場のギタリスト渡辺香津美さん、昨年に続き特別編成で臨む東京芸術大ビッグバンドをはじめプロ4・アマ23の計27グループが競演する。

 同市などが主催。1日は午後0時半、2日は正午から演奏が始まる。市民会館と中庭特設ステージやデッキでも演奏が同時進行する。アマは取手、つくば、土浦のほか千葉県や東京都内の社会人バンドが参上。東京芸大を除いて無料で鑑賞できる。

 有料ステージは1日午後5時開演=東京芸大ビッグバンド▽山田拓児セプテット▽中川晃教meets小沼ようすけと、2日午後6時開演=ウィリアムス浩子&馬場孝喜▽佐山雅弘トリオwith渡辺香津美・川嶋哲郎。チケットは1日単位で全席指定、前売り2500円、当日券3000円。問い合わせは市文化事業団(0297・73・3251)。

サンセルフホテル

金曜日, 9月 30th, 2016

宿泊客自ら太陽光発電 取手で団地ホテル開設
7回目、住民がもてなし
茨城新聞 20160930

太陽光発電による電力を室内灯などに使い、地元住民らがホテルマンとして1組だけの客をもてなす「サンセルフホテル」が、1泊2日の日程で取手市井野団地の一室に開設された。市内でアートによるまちづくりを進めるNPO法人「取手アートプロジェクト(TAP)」が取り組む「アートのある団地」の一環で、美術家の北沢潤さん(28)が考案した。2012年に第1回が行われ、今回が7回目の開催。宿泊客とTAPメンバーらがユニークな取り組みを楽しんだ。

「サンセルフホテル」は、団地の一室を“ホテル”として開放する。宿泊客はチェックインした後、ホテルマンらと一緒に特製の太陽光発電装置「ソーラーワゴン」を押して団地内を歩き回り、自分で電気を蓄電する。日没後、たまった電力で団地上空に太陽に見立てて電気をともす球形の「手づくり太陽」を風船のように浮かべるほか、客室の電気を賄う。集めた電力が尽きるころには就寝する仕組みだ。

今回の宿泊客は、埼玉県在住の会社員、伊藤信さん(50)ら一家5人。伊藤さんは、井野団地が入居開始した当時の1969年から約10年間、同団地に住んだことがある。昨年、伊藤さんが通っていた市立井野小の閉校式にOBとして参加した際、サンセルフホテルの取り組みを知って今回応募したという。

宿泊当日は雨がちらつく天候だったが、伊藤さん一家は、ソーラーワゴンを押しながら団地内を散歩し、以前住んでいた部屋の前で記念撮影するなど、当時を懐かしんだ。

30年以上の時を経て取手を訪れた伊藤さんの父、弘さん(80)は「以前は駅の周りに何もなかったけれど、とても発展していて驚いた。けれど、昔の方が情緒があったかもね」と振り返った。伊藤さんは「昔、この団地であったことを子どもたちに伝えたい」と話した。

宿泊翌日の朝は、伊藤さんらはラジオ体操をしたほか、TAP関係者らが今の取手を伊藤さん一家に見てもらおうと、昨年11月に全線が開通した市内の環状線をドライブするなどした。

TAPの羽原康恵事務局長(34)は、「毎回違うお客さまがいらっしゃる中、その日だけの1泊を地域の方がつくっている。創意工夫が生かされ、ホテルが育っていると感じている」と話した。