増え続ける三つ葉
思わず空を見上げてしまう
この県道の新緑が好き
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2019年5月29日 取手市では2回目のチャレンジデーが開催されます。
ポールウォーキングでの参加はいかがでしょうか?
毎日新聞2019年5月17日 東京朝刊
クロスカントリーのトレーニングとして生まれたノルディック・ウオーキングをベースに、体幹を使う競歩をヒントにして生まれたのが、手に握ったポールを突きながら歩くポールウオーキング。ただ歩くだけと侮るなかれ。足腰の不調に悩む人のリハビリだけでなく、上半身の運動効果も高い。
胸を張り呼吸深く
4月末、横浜市で一般社団法人日本ポールウォーキング協会事務局の体験会に参加した。協会認定の「マスターコーチプロ」、田中和美さん(75)と酒井尚美さん(59)のほか女性4人と横浜港近くを歩いた。
ポールは先端がゴム製で、グリップ部分はストラップで手の甲を固定する。両手でポールを握り地面に垂直に突き、肘が直角に曲がる長さが目安だ。
まずはポールを使いウオーミングアップ。2本束ねて横に持った両手を頭上に上げて上半身を左右に伸ばしたり、ポールを前方の地面に突いて片足ずつアキレスけんを伸ばしたりする。
体をほぐしたら出発。「右手、左足」のかけ声に合わせて右手を前に振り、左足を踏み出す。ポールの先端を突く位置は前に出した足の横。予想以上に腕や肩を使い、自然と呼吸も深くなる。ふだん猫背でスマートフォンをのぞき込んでいる私も、胸を張って歩くだけで良い気分だ。途中の公園で休み、約1・5キロを20分ほど歩いた。
整形外科医が考案
ポールウオーキングは2006年に長野県在住の整形外科医、安藤邦彦さん(65)が考えた。腰やひざの痛みで歩く姿勢が崩れた患者は、専門家の支えや助言があっても、病院を出れば元に戻ってしまう。専門家がついていなくても正しい姿勢で楽に歩けるように考えた。
スキーのトレーニングから生まれたノルディックウオーキングは、ポールを後方へ押し出すようにして推進力を得るが、ポールウオーキングは、踏み出した足の隣にポールを突く。「競歩の選手が胴体をくねらせ歩くのを見たことがあるでしょう。骨盤をひねり体幹を使ってください」と安藤さん。腕を振ると歩幅も広がり、通常の歩行に比べ運動量は約2割上がると考えられている。日ごろ運動をしない人なら15~20分で十分。歩き過ぎに注意する。お尻の大殿筋や胸の大胸筋、僧帽筋や広背筋を使うのでヒップアップやバストアップ、肩こり解消になる。ただ「腰部脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症や椎間板(ついかんばん)ヘルニアで痛みがある」「膝関節変形でひざが伸びない」などの場合は医師と相談する。
コーチの酒井さんは以前、歩いた後に手のむくみがあったが、ポールウオーキングを始めて気にならなくなった。田中さんは50代後半のとき変形性膝関節症にかかり、足を前に出しにくく猫背になっていたが、姿勢の良さをほめられることがふえた。今は、ポールを使う週2~3回を含め、毎日平均1万歩歩く。
歩行者の多い場所ではポールの使い方に注意する必要があるが、会話をしたり季節の花を見たり、楽しみ方は自由。ヨガの会やランチ会など他の目的と組み合わせる企画も好評だ。
協会認定のコーチらが開く体験会は各地であり、神奈川県内では約10のグループが毎月2~3回開く。ウオーキング用ポールを製造・販売するシナノ(長野県佐久市)や協会のホームページには各地の体験会日程が掲載されている。全日本ノルディック・ウォーク連盟(大阪市)の体験会でも高齢者や関節障害のリハビリに適した「ディフェンシブスタイル」として行っている。