父母らが校庭表土除去 ~常陽新聞20110725~
取手・白山西小、放射線量大きく下がる
福島第1原発事故の影響で校庭の放射線濃度が高くなった取手市白山の市立白山西小学校(澤田義久校長、児童数124人)で24日、同校PTAが表土を削る作業を行った。父母ら約100人が、スコップやじょれんなどで表土を約2㌢削って袋に詰めた。除去の結果、校庭中央の地表面の放射線量は毎時1・31マイクロシーベルトから0・23マイクロシーベルトに大きく下がった。
父母や教職員のほか、地域住民など計約100人がマスクと軍手を着用して約2時間汗を流した。約700平方㍍の校庭で、計約14立方㍍の表土を除去し2㌧入りの袋に詰めた。
集めた表土は校庭の隅に深さ約1㍍の穴を掘って当面、一時保管し土をかぶせる。25日以降は教職員がさらに鉄製の建築資材をトラックで引っ張って表土をさらに1㌢程度削って平らにするほか、新たに汚染されてない砂を入れる。
13日に市が実施した測定で、同校庭は高さ1㍍が毎時0・574マイクロシーベルト、地表1㌢は毎時0・662マイクロシーベルトと、市内の小中学校で最も放射線量が高い。
菊地統PTA会長(45)によると、5月13日からの市の測定で同校は毎回高い値が出ていることなどから、マスクをして授業を受ける子や、通学路を歩かせないよう車で送迎する親がいたり、弁当を持参させ給食を食べさせない親が現われるなどの状態が続いているという。
こうした事態を受けてPTA側が「自分たちで表土を削るので、削った土の処分をしてほしい」と市教育委員会に協力を依頼し、除去が実現した。菊地会長は「親だけでなく、学校、教育委員会、地域住民の方にも集まっていただきこれだけの作業が出来た。皆さんに感謝したい」とし「今後も継続して放射線量の測定結果を見守っていきたい」と話している。県南は、県北や県央と比べて放射線量が高い地域があることから、同市教委は22日から、市シルバー人材センターに委託して、各小中学校の側溝の泥の除去や落ち葉の清掃などを開始している。
一方、放射線量が毎時0・4マイクロシーベルトを超えるほかの小学校のPTAでも、表土を除去しようという動きがあるという。
~茨城新聞 吐玉泉 20110725~
▼放射線から児童を守ろうと、取手市立白山西小(澤田義久校長)できのう、PTA(菊地統会長)が、放射線量測定値が高い校庭の表土除去作業を行った=写真。その結果、作業前の地表での測定値毎時1・313マイクロシーベルトが、作業後は0・230マイクロシーベルトに下がった。
▼市の放射線量測定で地表50センチが毎時0・543マイクロシーベルト(13日)と他施設に比べて高かったことから、PTAは学校と共同で校庭5カ所、プールサイド、側溝などの放射線量を測定。スポット的に高い数値を確認したため、校庭約1万3000平方メートルのうち700平方メートルの表土を約2センチ除去することにした。
▼作業には約100人が参加。市教委も協力し、スコップやトラックで土を削り取り、袋に入れて校庭の隅に保菅した。除去した分は数日中に補う予定。校庭では、他校のPTA関係者らが除去作業を見守る姿も見られた。
校庭の放射線、取り除け 取手の小学校、茨城県内初 ~産経新聞20110725~
取手市の市立白山西小(沢田義久校長)で24日、同小のPTAや地域住民、市職員による校庭の表土除去作業が行われた。県内の公立学校での校庭の表土除去作業は初めて。
同市は県が県内44市町村の市役所や役場で実施している空間放射線量調査で毎回一番高い数値を示している。
一方、同市が学校や公園などの公共施設を対象に実施している調査では白山西小が毎回高い数値を示しており、今月13日の調査でも地表1センチの地点で0・662マイクロシーベルトと市内で最も高い数値だった。
このため同小PTA(菊地統会長)を中心に約100人で、この日の作業に。作業前に校庭(約1万2900平方メートル)で計測、一部では地表1センチで1・313マイクロシーベルトという数値も出た。今回は高い数値を示した校庭中央部の約700平方メートルの表土を除去した。
参加者はスコップなどで地表を約2センチ削り、削り取った土は袋に入れ、深さ1メートルの穴に一時保管。削り取った後の表土の放射線量は0・230マイクロシーベルトに下がった。
菊地会長は「子供たちの安心のために自分たちでやれることはやりたい」と話していた。
保護者ら100人 校庭除染 取手市 ~東京新聞20110725~
県内で空間放射線量の測定値が最も高かった取手市の市立白山西小学校校庭で二十四日、保護者や市民らが放射性物質の除染作業を行った。同小は市内の小学校でも特に高い放射線量を示していた。県内小学校で、校庭の除染作業が行われるのは初めて。
市教委が十三日に実施した線量測定で、校内五カ所の測定平均値が、国が被ばく防止のため立ち入りを制限する「放射線管理区域」並の毎時〇・六六二マイクロシーベルトだった。
この日の作業には、保護者や地元住民ら約百人が参加。校庭約一万二千平方メートルのうち、放射線量が高い約七百平方メートルの表土約二センチをスコップなどで掘削した。運動会で使う場所はトラックでH鋼を引っ張って表土約一センチを削り取った。
除染作業の結果、作業前の測定で毎時一・三一三マイクロシーベルトだった放射線量は、五分の一の同〇・二三マイクロシーベルトにまで低下。除去した表土は土木工事用の袋や土のうに収容。校庭隅の深さ約一メートルの穴に入れ、土をかぶせて一時保管した。
PTAの太田杜雄会長は「放射能に対し、さまざまな意見が出されたが、子どもたちの安心、安全のため行動に移した。地域住民など幅広い協力を得られた」と話した。 (坂入基之)
校庭の表土除去 ~朝日新聞20110725~
取手市立白山西小学校で、PTAと市が24日、放射線量が比較的高い校庭の表土を除去した。作業直前の地上1センチの放射線量は、最も高いところで毎時1・313マイクロシーベルトだったが、作業後は0・230マイクロシーベルトに下がった。市によると、県内の公立小中校で、学校として取り組むのは初めて。
同校の表土の放射線量は13日の測定で平均0・662。国が福島県内の校庭の表土処理費を全額負担する基準値の1マイクロシーベルトを下回る。だが、菊地統(おさむ)・PTA会長(45)は「心配しない保護者もいれば、不安視する保護者もいる。被曝(ひ・ばく)量は少ないほどリスクは減る。PTAの総意で、自分たちのできる範囲で行動することを決めた」と言う。
この日は、保護者、地域住民に加え、市職員も協力。総勢100人ほどで、スコップなどを使って表土を2センチほど削った。取り除いた土は袋に詰め、同校敷地内に掘った穴に一時保管することにしている。この日は、夏休み中に表土除去を予定している市内の高井小のPTAも手伝った。
^ ^*高井小学校と言えば毎朝昇降口前で募金活動を行い
授業参観には、保護者に呼びかけ茨城新聞社を通して募金をしました。
「小さなことでも、みんなでやれば、大きな力に」
高井小学校では『節電プロジェクト』計画委員会があり
『節電見守り隊』がポスターを貼る、シールを作ってランドセルの横に貼ってもらう、
休み時間には必要のない電気を消す、放送で呼び掛けるなどの活動を行っています