恩名の気持ち
笑って一日 茨城県つくばみらい市
毎日新聞2019年8月2日
8月で103歳と9カ月になります。100歳の時には、お祝いに自宅に来てくれた市長さんが家族を見回して「おばあさんは、どの方ですか」と問いかけられるほど元気でしたので、小走りに市長さんの前に出てあいさつをしました。
ところが101歳を目前にしたある日、突然座ったまま立てなくなり、食欲もなくなって半年で体重が9キロ減りました。家族も出払う日中には一人になってしまいます。なんとしても元気になりたいと、デイサービスの回数を増やして頑張りました。デイサービスではカラオケで「山」や「宗右衛門町ブルース」などを歌っています。お医者さんや介護士さん、周りの皆さんのおかげで、体重も6キロ戻って元気が戻りました。
6月末、娘夫婦に茨城県潮来市の二本松寺にあじさいを見に連れて行ってもらいました。とてもきれいで心が和みました。また先月、うれしいことがありました。就職して沖縄県で暮らすひ孫から、自宅や親戚にあててプレゼントが届きました。「20歳になりました。育ててくれてありがとう」というメモが入っていました。成長したんだなあ、とうれしくて涙が出ました。
私の好きな言葉は「泣いて一日、笑って一日。どうせ過ごすなら笑って一日」です。