Posts Tagged ‘毎日新聞’

新潟の寺 ネットの問題も「災難」全国初の「炎上供養」

月曜日, 10月 8th, 2018

毎日新聞 20181007

燕の国上寺 全国から投稿467件「しっかり供養しました」

インターネットの投稿が非難を浴び、収拾のつかない状態になってしまう--。ネット上で「炎上」してしまった発言や画像を供養する「炎上供養」のお焚(た)きあげが7日、新潟県燕市国上の国上寺(こくじょうじ)で行われた。寺が2日から開設している炎上供養サイトに、7日までに全国から寄せられた投稿467件が、撫木(なでぎ)と呼ばれる木製の札に書き込まれ、お焚きあげされた

取手東小学校体育館の屋根が飛ばされた

水曜日, 10月 3rd, 2018

台風24号 暴風で体育館屋根大破 
毎日新聞2018年10月3日 

 取手市は2日、台風24号による暴風で取手市立取手東小学校(同市吉田)の体育館の屋根が一部飛ばされたと発表した。

 市教育委員会によると、体育館は鉄骨造2階建て。風にあおられてかまぼこ形屋根の約4分の1がはがれて落下した。雨水が直接館内に入るため、当面使用を見合わせる。復旧の見通しは立っていない。

女の気持ち 一冊の電話帳

木曜日, 9月 27th, 2018

女の気持ち 一冊の電話帳 茨城県取手市・加藤

毎日新聞 20180927

52年前、信州の高校を卒業した私は、東京都内の個人病院に就職した。ただ先生に勧められるままに決めたのだ。

他県から来た高卒の仲間たちと3人で住み込みを始めた。早朝6時に起き、診療室の掃除、受け付け、診療の手伝いと忙しく働いた。仕事に慣れたころ、同室の2人は洋裁学校へ通い始めた。1人残され、自分の生き方について「これでいいのか」と真剣に考えるようになった。

そんな時、休日に電話帳をめくっていて、ある広告が目にとまった。それは保育の専門学校夜間部の生徒募集の記事。私の進む道はこれだ!と直感した。もともと保育士になりたかったが、経済的な理由から学校に通えず断念していた。入学金をため、受験して合格。昼間は働き夜は勉強という生活は厳しかったが、夢中で2年間が過ぎた。

資格がとれた時、「一生、保育の道を進もう」と決心した。

あれから長い年月が流れ、今月で古希になった。しばらく保育から離れていたが、5年前から現場に戻っている。時には「おばあちゃん」と呼ばれるが、教室に通って身につけたマジックを披露すると大人気に。子どもたちに喜ばれることが活力源になっている。

今年1月に94歳の母親を亡くして落ち込んでいたら、「もう会えないのは寂しいね」と5歳の男の子が泣いてくれ、慰められた。子どもたちの成長を日々実感でき、やりがいを感じる。あの時の一冊の電話帳との出合いが、私の人生を豊かにしてくれたと思っている。

ボートピア建設計画を巡り

土曜日, 9月 8th, 2018

競艇の場外舟券売り場巡り 取手市議会、質問認めず

毎日新聞2018年9月8日

「街づくりに関わる」「既に計画撤回」
取手市議会が現在開会中の9月定例会で、市内で持ち上がった競艇の場外舟券売り場(ボートピア)建設計画に関する市議3人の一般質問を認めなかったことが分かった。「業者が計画を断念し、市政に関係なくなった」との理由だが、3市議は「街づくりに関わるのにおかしい」と反発。地方自治の専門家も「市政を狭く捉え質問を封じるのは、議会自ら首を絞めるようなものだ」と批判している。

ボートピア建設計画は、同市小浮気を予定地として、事業者が6月に説明会を数回開催した。6月定例会でも、道路や住宅地への影響を尋ねる一般質問があり、市の担当部長は「事業者が住民と接触しているようだが、具体的な計画は把握していない。設置の話が進んだ場合には地域への影響を考慮して(市長の)同意の是非を判断する必要性が生じる」と答弁した。

9月定例会は3日に開会。今回は3市議を含めて17人が質問を求め、先月28日に議運の了承を受け、入江洋一議長が許可した。

ところが一般質問2日目の4日、事業者から地元自治会長に出したとされる計画断念の文書を市が市議会に提出し、事態は一変した。入江議長は同日午後、一般質問を中断し、議運の開催を決めた。

議運には委員の市議8人のほか、入江議長と質問を予定していた3市議も出席。「市は一切関与していない。答えようがない質問は無意味だ」「市民の不安をあおるだけだ」などと、質問の撤回を求める意見が相次いだ一方、「地域を巻き込んで一騒動あったのは間違いない。市政に1%でも関係があれば制限すべきではない」との主張もあった。

3市議も反論した。小池悦子市議(共産)は「計画実現には市長の同意が必要。市の対応を引き出したい」と話した。ギャンブル依存症対策の関係で質問を求める声も出た。

しかし約1時間にわたる議論の後、賛成多数で質問を認めないと採決。入江議長が認めないと決定した。3市議は3~6日、ボートピア関連を除いて一般質問を行った。

毎日新聞の取材に対して、3市議の一人である池田慈市議(無所属)は「ボートピア計画は住民の関心が高く、不安に感じている市民も多い。計画が本当に中止になったのか疑問だ。質問を封じられたのは納得できない」と話した。

一方、認めなかった理由について、入江議長は「議運の結果を重んじた。民間で勝手にやっていたもので、既に計画を撤回した。あまり幅広くすると執行部が答えられない」と語った。

専門家「議会自ら首絞める」と苦言
地方自治法では、地方議員の質問権に関する直接の規定はない。同市議会の会議規則は「市の一般事務について、議長の許可を得て質問することができる」と規定している。一般質問は本会議場で行われ、インターネット上で中継されるほか、会議録もすべて公開される。

今回の市議会の判断について、地方自治に詳しい新藤宗幸千葉大名誉教授(行政学)は「地方自治体の一般事務は、例えば市長公用車の使い方から生活保護まで幅広い。場外舟券売り場の問題も市の将来に関わるので、首長に考えをただすのは極めてまっとうだ」としたうえで、「議員はそれぞれが市民の代表として独立し、対等だ。地方自治法に規定がなくても言論の自由は民主主義の根本原理。公の場での質問を封殺するのは良くない。議会自ら首を絞めることにつながりかねない」と苦言を呈した。

戸頭おやすみ処小学生ボランティア

木曜日, 8月 30th, 2018

ボランティア
夏休みに6年生が高齢者と交流 お茶の接待、話し相手 取手の「戸頭おやすみ処」
毎日新聞2018年8月30日

 取手市戸頭の高齢者交流施設「戸頭おやすみ処(どころ)」で、地元の市立戸頭小学校の6年生約80人が夏休み中、ボランティア活動に励んだ。お茶だしの接待や話し相手になり、世代を超えた地域ぐるみの交流を育んだ。活動は今年4年目で、参加児童数は過去最多となった。

 活動は先月23日から今月29日まであり、6年生91人の8割以上が体験。3回参加した児童もいたという。29日は6年男子3人がエプロンを付けて、住民ボランティアの指導を受けながら、コーヒーやお茶を提供した。寺門竜空(りゅうく)さん(11)は「少し緊張したけれど、お茶のいれ方を丁寧に教えてくれたのでしっかり対応できた」と笑顔。同団地の成瀬功さん(84)は「子供たちが奉仕活動をするのは素晴らしいこと」とたたえ、寺門さんに英会話の初歩を教えていた。

 1人暮らしで、ほぼ毎日「おやすみ処」を訪れるという同団地の須藤せつ江さん(77)は「お茶のお代わりを勧められ、気遣いに感心した。夏休みの宿題が終わっていない子には『私もそうだった』と話してあげた。孫世代と楽しい時間を過ごせた」とほほ笑んだ。

 堀江玲子校長は「お年寄りから直接話を聞くなど、いろいろなことを学ぶ場を与えていただき、ありがたい」と語った。

 「戸頭おやすみ処」は、UR都市機構の戸頭団地内の一室を、市がURから借りて平日に開いている。運営は、地元の住民が「運営会」をつくってボランティアで担当している。同会副代表の樽谷(たるたに)元昭さん(79)は「高齢者にとって地元の子供と話すことが日常生活の中で良い刺激になる」と見守っていた。

アンティークオーディオミュージアムオープン

水曜日, 8月 29th, 2018

アンティークオーディオミュージアム 取手にオープン 蓄音機やオルゴール公開
毎日新聞2018年8月29日
約100年前に製造された米国のエジソン社、ビクター社の貴重な蓄音機やオルゴールなどを公開する「アンティークオーディオミュージアム」が今月、取手市藤代にオープンした。鑑賞するだけでなく、ハンドルを回して実際に音を出すこともでき、深みのある響きを楽しめる。

ミュージアムは家具店「ブームス」のインテリアショップ「シークレットゲート&カフェ」内に開設。蓄音機18台、オルゴール7台のほか、ラジオも多数展示。蓄音機では、米エジソン社「ホームA型」(1903年製)や当時ライバルだった米ビクター社「ビクトローラ・クレデンザ」(27年製)、国産1号機(10年製)などが目を引く。ドイツ、スイス製のオルゴールも興味深い。

展示しているのは6月に閉館した「古典音響機器ギャラリー」(牛久市)の所蔵品。ギャラリーを運営していた水質測定機器販売会社「ティ・アンド・シー・テクニカル」(東京都足立区)から借りた。同社の中鉢博会長(68)は「電気的に作った音ではなく、音源から直接体に伝わる音の素晴らしさを体感できる」と説明する。

ブームス本社の中山典子広報室長(30)は「生演奏のような音響を体感していただき、取手の新たな観光スポットにしたい」と張り切っている。入場は無料。蓄音機とオルゴールの手回し体験は3回まで無料。4回目から1回ごとに維持費100円。水・木曜定休。午前11時~午後7時。問い合わせは同店(0297・82・4190)。

取手市が保育所・幼稚園の整備に2億円の補正予算案

火曜日, 8月 28th, 2018

取手市が保育所・幼稚園の整備に2億円の補正予算案 
毎日新聞2018年8月28日

 取手市は27日、9月定例市議会に提案する約8億4000万円の一般会計補正予算案を発表した。このうち、私立の幼稚園と保育所計4園の新設や建て替えなどの補助に約2億2000万円を計上した。JR藤代駅近くに新設される保育所「仮称たかさごスクール藤代」の建設費や、建物の老朽化と定員拡大に伴う戸頭東保育園と、あづま幼稚園の建て替え、光風台幼稚園の門扉などの更新の一部に充てられる。

ダースさんの「花の四季」取手駅壁画

土曜日, 8月 25th, 2018

取手駅壁画
原画が決定 米アーティスト・ダースさんの「花の四季」 来月制作開始 
毎日新聞2018年8月23日 

 「取手市壁画によるまちづくり実行委員会」は22日、JR取手駅西側のコンクリート擁壁に描く新たな壁画の原画を、米フロリダ州のアーティスト、ダースさん(45)の「Four seasons of flowers」(花の四季)に決めた。

 壁画は来月、制作を始め、10月下旬に完成する予定。高さ3~3・8メートル、長さ73メートル。昨年描いた壁画「未来につなぐ小さなキラキラ」(長さ約100メートル)の右隣になる。

 国内外から40点の応募があり、市民の投票を参考に実行委と市が最終的に決定した。「花の四季」は「形と色の構成、画面のリズムや周辺との色彩バランスが良く、躍動感がある」と評価された。」 来月制作開始 
毎日新聞2018年8月24日 

 「取手市壁画によるまちづくり実行委員会」は22日、JR取手駅西側のコンクリート擁壁に描く新たな壁画の原画を、米フロリダ州のアーティスト、ダースさん(45)の「Four seasons of flowers」(花の四季)に決めた。

 壁画は来月、制作を始め、10月下旬に完成する予定。高さ3~3・8メートル、長さ73メートル。昨年描いた壁画「未来につなぐ小さなキラキラ」(長さ約100メートル)の右隣になる。

 国内外から40点の応募があり、市民の投票を参考に実行委と市が最終的に決定した。「花の四季」は「形と色の構成、画面のリズムや周辺との色彩バランスが良く、躍動感がある」と評価された。

女の気持ち 小さな手

金曜日, 8月 24th, 2018

女の気持ち 小さな手 
毎日新聞 2018年8月24日 

 父の新盆のため今月12日、青森県の実家へ帰省した。

 新幹線を降りる前にふと振り向くと、幼児を2人連れた女性が後ろにいた。子どもは2歳と4歳くらいの女の子だった。大荷物を抱え2人の子を降ろすのは大変だろうと思い、少し迷ったが下の子に手を差し出した。

 人見知りして嫌がるかと思ったのだが、素直にトコトコついてきた。降り口は、ホームとの間に10センチほどの隙間(すきま)があり、危険だと思い抱き上げて運んだ。お礼を言う女性に手を振って別れたが、私の手の中にすっぽりと収まった手の小ささと柔らかさ、そして体の軽さがいつまでもいつまでも残り、何度も手のひらを開いて見つめた。

 実家につくと、山口県で幼児が行方不明になったというニュースが流れていた。

 14日、帰路の新幹線で乗り換えのため降りようとしていると、また幼児を2人連れた女性が横にいた。2人とも男児で、2歳と3歳くらい。女性の荷物はとても大きい。手を差し出すと遠慮されたが、荷物を指さしたらうなずいた。小さなほうのお子さんを抱っこしてホームに降ろすと、その子に「ありがとー」と大きな声で言われた。

 私に何度もお礼を言った2人のお母さん。私には障害のある子がいて、孫は望めない人生かもしれない。そんな私が、あの小さな手にどれほどの幸せをもらったか、想像もできないだろう。

 翌日、行方不明だった男児が無事見つかったと知った。ほっとして涙が流れた。

2100年 未来の天気予報

木曜日, 8月 23rd, 2018

毎日新聞 20180822

「2100年未来の天気予報」の一場面
環境省は、今世紀末に地球温暖化が極端に進んだ場合の気象予測をまとめた動画「2100年 未来の天気予報」をウェブ上で公開した。動画では気象予報士が架空の「明日の最高気温」を伝え、東京で44度、大阪では43度などと予想。最高気温30度以上の真夏日が東京で年間に100日余り、那覇では180日以上に達するとしている。また、極端な大雨や干ばつなど、温暖化に伴う被害や影響についても解説している。

これらの予測は、従前の温暖化対策しかしない場合、産業革命前からの世界の平均気温が最大4.8度上昇すると予測した国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の試算結果を加味した。今年6月には温暖化に伴う災害などへの備えを強化する「気候変動適応法」が成立。今後、環境省が主導し、自治体などが科学的知見に基づく計画作りを進める。同省は「動画を活用し、温暖化の脅威について理解を深めてほしい」としている