判明日 年代 性別 職業 発症日 疑われる感染経路
3月15日 濃厚 90代 女性 無職 3月9日 医療関係
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判明日 年代 性別 職業 発症日
3月16日 濃厚 50代 男性 会社員 3月13日
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3月10日 新規 40代 男性 会社員 3月8日
3月11日 濃厚 70代 女性 無職 3月11日
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2月12日 濃厚 30代 男性 パート 2月11日 知人・家庭内
2月12日 濃厚 20代 男性 技能実習生 2月9日 職場内、知人・家庭内
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2月12日 新規 20代 女性 パート 2月6日
東京の義兄 女の気持ち・匿名
毎日新聞 20210210
最後の所持金はたったの1905円だった。東京で1人暮らしをしていた義兄が亡くなった。39歳。残されたメモには「コロナ感染の疑いあり」の一文とともに実家の連絡先が記されていた。
義兄は中卒でとび職人だった。2020年の東京五輪を控え、建設ラッシュだったころは羽振りもよく、数年前、夫にかけてきた電話では「お前も東京へ来いよ。日当いいぞ」などと話していた。
そして今年。義兄は失業していたようだ。保険証もなく、病院に行くこともできなかったのだろう。発見されたとき、死後1週間ほど経過していた。自死であった。検視でのPCR検査の結果は陰性。肺炎だったそうだ。
「自殺者数」という数字の裏側に、一人一人の人生がある。部屋で1人で思い詰めた義兄の心中を思うと、胸がふさがる。義兄の、日に焼けた顔と豪快な笑い声を思い出す。なぜ、電話を1本かけてくれなかったのだろう。義兄の死からずっと、夫と私はそればかり考えている。
これを読んでいるすべての人に伝えたい。コロナにかかることも失業も、自己責任なんかじゃない、と。そして「困ったときは人に迷惑をかけてもいいんだよ」と。人に迷惑をかけずに生きられる人など、いないのだから。