伊勢屋取手店 小堀の渡し
涼感があります。
女の気持ち 緊張した日に
毎日新聞2020年7月18日
先日、数カ月ぶりに電車に乗った。行き先は歯医者さんだ。都心へ向かう電車は混んでいるかな、治療は痛いかな・・・。ダブルで緊張する私。思いのほか電車はすいていたが、ドアが開くたびに周囲が気になり、行くだけで疲れてしまった。
駅に着き、ホッとするのもつかの間、新たな緊張をまとい歯科医院へ向かった。腹をくくって治療の椅子に座ると、いつもの先生が優しい笑顔でていねいに説明してくれる。虫歯の状態が意外にひどくなっていなかったこともあり、一気に安心した。
帰り道、来たときとは違い軽い心で眺める景色は、緑が美しい。線路の上にかかる橋をわたっていたとき、走り来る電車が見えた。周囲には誰もおらず、足を止めて運転士さんに大きく手を振った。するとなんと、運転士さんは手を振り返してくださった。うれしくて橋の反対側に移り、「ありがとうございました」と電車を見送った。
コロナ禍で、日常生活は昨年とは一変した。この状況下でも変わらず私たちを運んでくださる運転士さん、歯の健康を守ってくださる歯医者さんがいる。そう思うと、心から感謝の気持ちがわいてきた。
「よし。怖がらず頑張って歯を治そう」。マスクの下でそう声を出し自分に誓った。現状に気持ちがへこむこともあるが、小さな幸せをたくさん見つけていこうと思った。
オークションに個人活動…選手に広がる社会貢献の輪
日刊スポーツ 2020年7月
これまで有事の際に、復興の役に立ってきたのが競輪事業だ。未知のウイルスが世界中で猛威を振るっている今年、競輪界も大きな打撃を受けた。そして、G1日本選手権の中止は、選手1人1人の意識を変えた。
105期の清水裕友、渡辺雄太、石塚輪太郎の寄付は、ガールズケイリンの有志による「エールオークション」へとバトンをつなげた。
現在は、脇本雄太が中心となり「チャリティーオークション」も行われており、村上義弘、浅井康太、松浦悠士、清水裕友ら、有名男子選手がお宝グッズを出品している。
さらに個人での活動も増えてきている。
6月G3取手の後には、日本競輪選手会茨城支部長の戸辺裕将(48)が動いた。取手競輪の指定病院である総合守谷第一病院と、取手北相馬保健医療センターに、フェースシールド200個ずつを個人的に寄付。「日ごろから落車した選手の受け入れ態勢がとてもスムーズで、その感謝の気持ちです。喜んでいただけて良かった」と語った。
山口の田口守(32)梓乃(27)夫妻は、有観客を再開した防府競輪のファンのために、岡田元子競輪局長を通じてマスク2500枚を防府市に贈った。「有効活用していただけたらうれしい。この状況が1日でも早く元通りになって欲しい」と収束への願いを込めた。
こうして自主的に立ち上がった選手による社会貢献の輪は広がり続けている。令和時代に入り、業界全体の体力の低下は否めない。それでも何かがあれば立ち上がるという競輪界の良心は生きている。
朝日新聞
新型コロナウイルスの影響のため茨城県内の小中学校で、3学期制から2学期制に移行する動きが広がっている。移行したのは県内の自治体の約2割にあたる11市町。授業時間を確保したり、休校で成績の適切な評価が難しくなったりしたことが背景にある。
全国一斉花火、24日夜 「はじまりの日」の合図
当初の東京五輪開会式日に合わせ
日本青年会議所が企画
茨城新聞 20200715
東京五輪の開会式が予定されていた24日夜、全国で一斉に花火が打ち上がる。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、感染に備えた新しい生活をスタートさせる「合図」にしようと日本青年会議所が企画。人々に広くエールを送る。茨城県内ではつくば、石岡、笠間3市の夜空を大輪が彩る予定だ。
企画は「全国一斉花火プロジェクト『はじまりの花火』」。同日午後8時から約1分半の間、各都道府県で実施される。当初の東京五輪開会式の日を「新しい日本のはじまりの日」と位置付け、ウイルスと共存する社会を迎える合図として花火を打ち上げる。
県内では3市の青年会議所が参加し、それぞれの市内で実施。県内花火業者の協力を得て、4号玉3連発とスターマイン50発を打ち上げる計画だ。感染拡大防止の観点から、観覧者が集まらないように詳細な場所は非公表とした。
同会議所関東地区茨城ブロック協議会の赤塚剛会長は「多くの活動が制限される中、新型コロナと共存しながら新しい生活を送っていかなければならない。その始まりの合図として、花火を打ち上げたい」と話した。