県障害者技能競技大会
縫製、取手の加藤さんが優勝 市長に報告 全国の推薦候補に
毎日新聞2018年12月14日
1日に開催された県障害者技能競技大会(県など主催)の縫製競技(知的障害)で優勝した取手市の加藤聡さん(46)が12日、同市役所を訪れ、藤井信吾市長に報告した。加藤さんは昨年の県大会でも3位に入る実力者で「今年は自信があり、優勝できてうれしい」と話した。
加藤さんは普段、NPO法人・PLSスマイルクラブの就労支援施設「ほほえみ」(同市小文間)でバッグなどの製作に当たる。施設長で指導に当たる小林知江さん(67)の勧めで2年前に縫製を始め、腕を上げた。小林さんは「手先が器用で集中力がある」と評価する。
県大会で事前に示された課題はフリル付きの右半身のエプロンだった。加藤さんは1カ月前から毎日、3枚ずつミシンを使って練習。「フリルの両端を糸で引っ張って間隔をそろえるのが大変だった」と振り返る。
大会で製作したエプロンを見た藤井市長は「素晴らしい出来栄えだ」と称賛した。加藤さんは来年秋に愛知県で開催予定の全国障害者技能競技大会の推薦候補者となった。