警察犬研修会:臭覚と追跡競う--水戸・那珂川河川敷 6月18日毎日新聞茨城版
水戸市中河内町の那珂川河川敷で17日、警察犬の技能向上を目的とした研修会が開かれ、
嘱託警察犬20頭と警察犬を目指す犬23頭が参加した。
遺留品に残った犯人のにおいを5点の布からかぎわける「臭気選別」と、
犯人の足跡をたどる「足跡追及」の2部門で競い合いあった。
水戸地方気象台によると、この日の水戸市は、午後0時46分に最高気温29・6度を記録。
県警鑑識課によると、犬は一般的に暑さに弱いため、午後2時過ぎから行われた足跡追及の決勝では、
嘱託警察犬もにおいをかぎ分けられなくなり、棄権が相次いだという。
棄権を告げられた嘱託警察犬のナナちゃん(メス、2歳)も、途中から反応が鈍くなり、お疲れの様子。
日立市、指導士、笹本友貴さん(24)は「(熱くて)鼻をアスファルトに付けられなかった。
改善していかないと」と課題を指摘しながらも「決勝に残っただけでも、がんばった」と気遣った。
足跡追及部門は、東海村の鈴木博房氏が指導するシェパート犬、
グリム2・フォン・ノルトリッヒト(オス、5歳)が最優秀の警察本部長賞を受賞。
臭気選別部門は全問正解した犬がいなかったため同賞は「該当なし」で、2、3位のみ表彰された。
暑い中お疲れ~~ でした・・・で、これ?
子どもから2匹へのご褒美デザート
「うまいっワンワン」
「新聞に載ったナナってシェパードのナナちゃんだワンワン」
6月18日毎日新聞夕刊にこんな内容の記事が掲載された
細菌:犬や猫の口に、過度な触れ合い要注意 感染症で死亡、02年~6人
◇高齢者リスク
ペットの犬や猫の口の中にいる細菌「カプノサイトファーガ属菌」が人間に感染し、02年以降だけで6人の死者が出たことが、国立感染症研究所獣医科学部の今岡浩一室長らの調査で分かった。感染し発症する確率は低いものの、発症すれば重症化する恐れがあり、ペットとキスをするなど過度な触れ合いを避けるよう、厚生労働省は全国の自治体や医師会、獣医師会などに詳しい情報を発信した。
今岡室長らは学会報告などの検索で、02~09年に40~90歳代の14人(男9人、女5人)の患者を確認。いずれも重症例で6人が死亡し、14人中11人は危険な敗血症になっていた。原因は、犬にかまれた6例▽猫にひっかかれた4例▽猫にかまれた2例▽不明2例。
首都圏の動物愛護センターで犬325匹、猫115匹の口の中を調べると、カプノサイトファーガ属の中で人間が重症化しやすい「カプノサイトファーガ・カニモルサス」を犬74%、猫57%が持っていた。健康な犬、猫が持つ常在菌と見られる。
菌が、かみ傷やかき傷などから人体に入り感染すると、2~14日の潜伏期間を経て発熱、腹痛、吐き気を起こす。かまれた場合は傷口を流水で洗うことが重要で、抗生物質で治療も可能だ。
海外の研究で感染後の発症率は1000万人に6~7人と低いが、発症後の死亡率は12%との報告もある。今岡室長は「有効な治療法があり過剰に恐れることはないが、高齢者や持病のある人は重症化すると危険だ。かまれた後に異常を感じたらすぐに医療機関を受診してほしい」と話している。