Archive for 5月 1st, 2012

泥玉入れで農作業効果

火曜日, 5月 1st, 2012
走り回って田起こし―取手
イモリ生息の谷津田で親子連れら運動会
イモリが生息する取手市貝塚の谷津田約3㌶で30日、親子連れなど約110人が「泥んこ田んぼ運動会」を開き、田んぼの中を泥だらけになって走り回りながら田起こしをした。
イモリが繁殖する田んぼ作りに挑戦している筑波大と、NPO次世代教育センター(取手市)、地元住民の3者でつくる「いもりの里」協議会が主催した。
生物学や医学の研究材料となっている日本固有のアカハライモリを国内外の大学や研究機関に供給する養殖場「いもりの里」をつくるのが目的。3年前から、耕作放棄地となっていた谷津田に内堀式の田んぼを復元し、イモリ約1000匹を放流している。現在、数%が定着したことが確認されている。
イモリが生息しているためトラクターを搬入して代かきすることが出来ないことから、子どもたちに走り回ってもらうことで泥を撹拌(かくはん)し、微生物の働きを活発にしようと企画した。昨年までは筑波大の教員や学生などが手作業で代かきをしていたという。
運動会には取手、つくばみらい市や利根町などのほか、千葉県我孫子、柏市などから、1歳から中学生までの親子連れが参加。子どもたちは水着やパンツ姿になって田んぼに入り、胸まで泥だらけになりながら、田んぼの中でソリをこいで競走したり、玉入れをするなどした。
いもりの里づくりを進めている筑波大大学院生命環境科学研究科の千葉親文准教授は「昨年は黙々とまんのうで田起こしをしたが、今年は楽しくできた」と話し、「イモリが卵を産むためには水温を27度以下に保つことが課題だが、2年前は日照りで田んぼの水が枯れ、昨年は東日本大震災により、地下水を汲み上げて水を循環させる設備を作る作業がなかなか進まなかった。大事な時期を乗り越え、イモリの定着が確認できたので、これから期待できるのではないか」としている。
5月20日には田植えをする。新たにイモリの卵と抱卵しているメスを放流する計画という。

走り回って田起こし―取手 イモリ生息の谷津田で親子連れら運動会 ~常陽新聞2012051~

イモリが生息する取手市貝塚の谷津田約3㌶で30日、親子連れなど約110人が「泥んこ田んぼ運動会」を開き、田んぼの中を泥だらけになって走り回りながら田起こしをした。

イモリが繁殖する田んぼ作りに挑戦している筑波大と、NPO次世代教育センター(取手市)、地元住民の3者でつくる「いもりの里」協議会が主催した。

生物学や医学の研究材料となっている日本固有のアカハライモリを国内外の大学や研究機関に供給する養殖場「いもりの里」をつくるのが目的。3年前から、耕作放棄地となっていた谷津田に内堀式の田んぼを復元し、イモリ約1000匹を放流している。現在、数%が定着したことが確認されている。

イモリが生息しているためトラクターを搬入して代かきすることが出来ないことから、子どもたちに走り回ってもらうことで泥を撹拌(かくはん)し、微生物の働きを活発にしようと企画した。昨年までは筑波大の教員や学生などが手作業で代かきをしていたという。

運動会には取手、つくばみらい市や利根町などのほか、千葉県我孫子、柏市などから、1歳から中学生までの親子連れが参加。子どもたちは水着やパンツ姿になって田んぼに入り、胸まで泥だらけになりながら、田んぼの中でソリをこいで競走したり、玉入れをするなどした。

いもりの里づくりを進めている筑波大大学院生命環境科学研究科の千葉親文准教授は「昨年は黙々とまんのうで田起こしをしたが、今年は楽しくできた」と話し、「イモリが卵を産むためには水温を27度以下に保つことが課題だが、2年前は日照りで田んぼの水が枯れ、昨年は東日本大震災により、地下水を汲み上げて水を循環させる設備を作る作業がなかなか進まなかった。大事な時期を乗り越え、イモリの定着が確認できたので、これから期待できるのではないか」としている。

5月20日には田植えをする。新たにイモリの卵と抱卵しているメスを放流する計画という。