茨城新聞20200311
茨城県 新型コロナウイルス感染者2人回復し退院
県内の指定医療機関で受け入れた21名のうち退院したのは17名
新型コロナ 休校の児童に弁当 住民グループが提供 取手
毎日新聞2020年3月11日
新型コロナウイルス対策で休校中の取手市立永山小学校の児童に対し、住民グループ「永山青年会」が10日、弁当の無料提供を始めた。同小PTAが3月下旬まで週2回、希望者に配る。児童には心のこもったプレゼントで、保護者の負担も軽減される。
青年会の中村許一会長(58)が経営するスーパー「中村ストアー」(同市上高井)で作った。この日のおかずは鶏肉の唐揚げやウインナーソーセージ、野菜の煮物などだった。
1日50食限定で、保護者が店を訪れPTA役員から受け取った。中村さんは「共働きやご飯がままならない家庭もあるのではないかと考えた」と話した。教材販売「杉山商事」のノートや学習ドリルも無料で配られた。
PTAは5日に青年会から申し出を受け、同校の全児童376人の保護者に一斉メールで知らせた。申し込みはPTAのブログで受け付けている。会長の吉尾崇さん(36)が、ブログ上で希望日を予約するシステムを作った。吉尾さんは「地域のご厚意に感謝し、思いに応えることがPTAの役割」と話した。
小学5年の双子の女子児童を連れて訪れた同市野々井の松澤あけみさん(47)は「栄養のバランスが取れたお弁当をいただき、本当に助かりました」と感謝した。
青年会には地元の有志約30人が加盟。古紙回収で得た収益で同小にグランドピアノを寄贈するなど、地域ぐるみで子どもたちを温かく見守っている。