医療情報専用容器配布へ―取手 ~常陽新聞20120607~
一人暮らし高齢者ら、緊急時に対応
取手市は、市内の一人暮らしの高齢者や障害者世帯に、かかりつけ医療機関名や持病、服薬品など緊急時に必要な医療情報を記した用紙を保管する専用容器「緊急医療情報キット」を配布することを決めた。
医療情報は各自が自宅の冷蔵庫に入れて保管し、緊急時に駆けつけた救急隊員が確認できるようにする。配布時期は今のところ未定で、今後、配布方法などについて検討するという。
直径7㌢、高さ22㌢の筒状のプラスチック容器に、緊急連絡先やかかりつけ医、緊急時の救急隊員への伝言などを記載した医療情報と、健康保険証の写し、診察券の写し、服薬情報の写し、本人確認できる写真などを入れて冷蔵庫の扉の内側に保管してもらう。
さらに玄関ドアの内側と冷蔵庫の扉の外側には、駆け付けた救急隊員に医療情報キットが収納されていることを知らせるステッカーを貼ってもらう。
65歳以上の一人暮らし高齢者約2200世帯と障害者が配布対象。JAとりで医療センターが5月中旬から、65歳以上の一人暮らし高齢者に配布しているのをきっかけに市内の他の医療機関にも問い合わせが寄せられているなどから、市として配布することを決めた。 県内では高萩、水戸、守谷市などが実施している。