進む災害時情報伝達体制強化 取手市が臨時FM局開局 茨城
2012.7.28 02:02 (1/2ページ)
8月から放送を開始する「とりでFM」の放送局=取手市役所
取手市は、災害対策の一環として、臨時災害放送局「とりでFM」を8月1日に開局する。自治体の災害用FM局開局は県内では高萩市に次いで2番目。また、県内初の試みとして、災害時優先携帯電話を市内の自治防災組織に配布。災害時の情報伝達体制の強化を進めている。(石田努)
臨時災害放送局としての「とりでFM」は来年1月までの期間限定の開局。周波数89・4メガヘルツで、市役所内に設置した放送局から午前8時半~午後5時に放送する。この間、正午と午後4時からの約1時間は定時放送として放射線情報や行政情報、市内の役立つ情報などを放送する。
定時放送時間以外は音楽を流すが、大きな地震や大雨注意報の発令などがあった場合は、放送時間外でもその都度情報を流す。
初日の8月1日は、正午~午後1時に開局記念番組として、開局宣言や藤井信吾市長のメッセージ、定時の天気・放射線情報、音楽、市政情報などを放送することにしている。
進む災害時情報伝達体制強化 取手市が臨時FM局開局 ~産経新聞20120728~
取手市は、災害対策の一環として、臨時災害放送局「とりでFM」を8月1日に開局する。自治体の災害用FM局開局は県内では高萩市に次いで2番目。また、県内初の試みとして、災害時優先携帯電話を市内の自治防災組織に配布。災害時の情報伝達体制の強化を進めている。
臨時災害放送局としての「とりでFM」は来年1月までの期間限定の開局。周波数89・4メガヘルツで、市役所内に設置した放送局から午前8時半~午後5時に放送する。この間、正午と午後4時からの約1時間は定時放送として放射線情報や行政情報、市内の役立つ情報などを放送する。
定時放送時間以外は音楽を流すが、大きな地震や大雨注意報の発令などがあった場合は、放送時間外でもその都度情報を流す。
初日の8月1日は、正午~午後1時に開局記念番組として、開局宣言や藤井信吾市長のメッセージ、定時の天気・放射線情報、音楽、市政情報などを放送することにしている。
「とりでFM」の放送局
一方、災害時優先携帯電話は、既に市災害対策本部員や関係部署、小中学校、消防署などに108台配布しており、今回は、市内の自主防災組織に40台を配布して、災害時の情報通信体制整備を市内全域に拡大する狙いがある。市内の自主防災組織は、全85地区に設置されており、その代表者に携帯電話を配布。来年度も45台を配布する計画だ。
具体的な運用方法は、地震や土砂災害、大雨、竜巻などの情報や災害時の避難準備、勧告・指示などの情報を伝達するほか、被害状況や避難所情報などをメールで発信する。受信した代表者は、地域内住民に情報を伝える役割を担い、管轄地域内で発生した被害状況や避難情報を災害対策本部に連絡することになっている。
臨時災害放送局
災害発生時、被害軽減のため自治体などが開設する臨時のFMラジオ局。県内では高萩市が昨年6月に開局した「たかはぎ災害エフエム」が放送を継続。また、コミュニティー放送のFMかしま(鹿嶋市・エフエムかしま市民放送)、ラヂオつくば(つくば市・つくばコミュニティ放送)が震災後、一時的に臨時災害放送局として運用された。