スポーツニッポン 20140801
男性の平均寿命が初の80歳超え 女性は86・61歳で世界一
2013年の日本人男性の平均寿命が初めて80歳を超え、80・21歳となったことが31日、
厚生労働省が公表した簡易生命表で分かった。女性は86・61歳で12年に続き長寿世界一。
12年と比べて男性は0・27歳、女性は0・20歳延び、男女とも過去最高を更新した。
厚労省は「日本人の主要な死因であるがん、心疾患、脳血管疾患と肺炎による死亡状況が改善していることが要因。
医療が進歩すれば、男女とも寿命はまだ延びる可能性がある」としている。
女性は10年まで26年連続で長寿世界一だった。
11年は東日本大震災の影響で香港に次ぐ2位となったが、12年に世界一に返り咲いた。
13年の男女差は前年より0・07歳縮まり、6・40歳だった。
主な国・地域の平均寿命をみると、男性の1位は香港で80・87歳。
2位アイスランド80・8歳(12年)、3位スイス80・5歳(同)で、日本は4位。
女性はトップの日本に続き、2位は香港の86・57歳、
3位はスペインの85・13歳(12年)だった。
厚労省の試算によると、13年生まれの日本人で75歳まで生きる人の割合は男性73・6%、
女性87・1%。90歳まで生きる人の割合は男性23・1%、女性は47・2%だった。
13年生まれの人が将来、がん、心疾患、脳血管疾患で死亡する確率は男性52・42%、
女性48・46%。これらの病気による死亡がゼロになったと仮定すると平均寿命は男性で7・29歳、
女性で6・06歳延びると試算した。
厚労省は平均寿命とは別に、介護を受けずに自立して生活できる「健康寿命」を算出しており、
10年は男性70・42歳、女性73・62歳だった。政府は20年までに、健康寿命を1歳以上延ばすことを目指している。