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龍ケ崎市、家庭や給食廃油を回収

木曜日, 10月 21st, 2010

BDFに精製し再利用   ~常陽新聞 101021~

龍ケ崎市は11月から新たに、市地域女性団体連絡会(坂本豊子代表)と牛久市の協力を得て、各家庭や市給食センターで出される使用済み食用油を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)に精製して、資源物や粗大ごみ回収トラック2台の燃料として使用すると発表した。年間計約1万㍑の廃油を回収し、ごみ収集車で年間約3000㍑のBDFを使用する計画で、軽油を使用した場合と比べ二酸化炭素約7・9㌧の排出を抑制する計算になる。

家庭からの廃油回収は、同女性団体のメンバー約300人が取り組む。市内3カ所に設置された資源物回収所などで回収し、1㍑当たり1円で同団体が市から買い取る。回収した廃油は、県地域女性団体連絡会(桜井姚子代表)所有のつくば市内にある機械でBDFに精製し、今度は市が1㍑当たり108円で市女性団体から購入してごみ収集車の燃料として使用する。

同女性団体は合わせて10月から、市内約2㌶などで菜の花を栽培「菜の花プロジェクト」をスタートさせたばかり。畑やプランターなどで菜の花を育て、種を収穫して食用油を精製し、メンバーが食卓で使用。廃油を回収しBDFにする計画だ。市内の小中学校19校も参加し、学校の花壇やプランターなどで菜の花を育てる計画で、来年以降は、同プロジェクトで生産したなたね油の廃油も回収する予定だ。

市給食センターの廃油は、牛久市が1㍑3円で龍ケ崎市から買い取り、牛久市所有の機械でBDFに精製する。出来上がったBDFを龍ケ崎市が軽油市場価格で牛久市から買い取りトラックの燃料として使用する。市給食センターからは年間約8000㍑の回収を予定している。

社協

木曜日, 9月 23rd, 2010

野菜やコメを移動販売-龍ケ崎市「将来は買い物難民の助けに」 ~常陽新聞 100923~
 
 龍ケ崎市社会福祉協議会が9月から月2回、地元産の野菜やコメ、花木などの移動販売を開始した。商店街の衰退で日用品の買い物に支障を来たす高齢者が増える中、将来は、買い物難民と呼ばれるお年寄りの助けになれればという。
 「福祉の店・移動店」で、知的障害者や身体障害者と社協のスタッフらが、ワゴン車に野菜などを積み、1日市内5~6カ所を回る。ナスやピーマン、小松菜など農家から直接購入した季節の新鮮な野菜7~8種類と、同市板橋地区で収穫した新米、地元産のもち米で農家が手作りした揚げもちなどを販売している。
 障害者の就労機会を増やそうと、2000年から週2回、パンの予約宅配を展開してきた。現在も市内の計約230件が顧客となっているが、10年経過し購入量が減少傾向にあるなどから、取り扱い商品を増やそうと、試験的に移動販売に挑戦することになった。
 販売先は現在、社協の給食宅配を利用している一人暮らしのお年寄りや、パンを購入してくれる顧客の自宅近辺など。馴染み客から近所の人に声を掛けてもらい利用者を増やしている。軌道に乗れば、閉店した店が多い商店街などへも定期的に巡回したいとしている。
 22日訪れた同市羽原の在宅ケアセンター「わかさ羽原ビレッジ」では、入所しているお年寄りが揚げもちを試食したり、スタッフが新鮮な野菜を購入したりしていた。同ビレッジは「認知症のお年寄りは買い物に出掛ける機会もないので、試食したり商品を見るだけいい刺激になる。定期的に来てくれれば」と話している。