逢あはずして行かば惜しけむ麻久良我まくらがの許我漕こがこぐ舟に君も逢あはぬかも(巻14)
逢わないで行ったら惜しい。(まくらがの)古河を漕ぐ舟の中でもせめてあなたは逢ってはくれないものか。
麻久良我まくらがの許我こがの渡りのから梶かじの音高しもな寝なへ児故こゆゑに(巻14)。
(まくらがの)古河の渡しのから梶のように、音高く広まってしまった、まだ供寝もしないあの娘とのことで。
「許我」は古河、「まくらが」は許我にかかる枕詞として考えられています。
まくらが文庫とは、万葉集の古河地方に指す「麻久良我」から
「まきらが文庫」と命名した和箱のことです
その昔、女性が文箱や化粧箱としてお輿入れの際に持参した想いのこもった箱を
桐箱に古帯を包んで蘇らせた「心の入る玉手箱」です ~㈲テコより引用~
新六本店さんのひなかざりを撮影させていただきました