毎日新聞 20140825
取手市毎日新聞愛読者のご紹介
本日のおんなのきもち特集で紹介されました。
戦時ポスター展24枚 取手で展覧会 毎日新聞20140824日(日)
「国債買って」「戦線へ弾丸を」「国民精神総動員」
戦意高揚のため、全国の役所などに掲示された戦時ポスター展「画家たちの戦争」が
9月22~25日、取手市新町の「とりでアートギャラリーきらり」(取手駅西口)で開かれる。
敗戦直後、国はポスターの焼却を命令し、ほとんどが処分されている。
市民有志でつくる実行委員会は「国が当時、
国民をどのように意識付けようとしていたかが分かる貴重な史料」と来場を呼び掛けている。
ポスターは北海道北見市の「北網圏北見文化センター」所蔵の24枚。
元北見市職員の画家、香川軍男(ときお)さん(2002年死去)の遺品から見つかり、遺族が寄贈した。
同市に叔父が住んでいた実行委員長の神原礼二さん(73)=取手市白山=がポスターを知り、貸し出しを要請。
北見市以外で初めて展示されることになった。
煙突を背景に砲弾を描いたポスター(1941年)では「国債を買って」「戦線へ弾丸を送りませう」
などと戦争への協力を呼び掛け、「第三十七回陸軍記念日 三月十日」のポスター(42年)は
兵士が機関銃を撃つ様子が描かれている。
また、日本画家の横山大観が38年に描いた日本画「宮城」の複製に「国民精神総動員」と書かれたポスターもある。
北見文化センターの太田敏量(としかず)館長は「戦時ポスターは戦争遂行のために海外でも作られ、
国民に向かって戦争遂行をPRしていた」と説明。
神原さんは「生活と密着した現実性が読み取れる。
戦争と平和を考えるきっかけにしてほしい」と話している。
ポスター展に先立ち、24日午前10時から取手福祉会館(取手市東)で開かれる「平和のつどい」でも、ポスター10枚を展示する。
いずれも入場無料。
余録 高齢者のデイサービスの居室に野球帽が…
毎日新聞 20140824
高齢者のデイサービスの居室に野球帽が置いてあった。
千葉県多古(たこ)町にできた「多古新町ハウス」は高齢者や障害児のデイサービスを行う多機能型施設である。
そこに県立高校の野球部員が2人住んでいる。
「野球部の監督さんを慕って入学した生徒が下宿を探していたので、ちょうどいいかなと思って」。
ハウスを運営する社会福祉法人「福祉楽団」の飯田大輔(いいだ・だいすけ)サポートセンター長(36)は笑う。
高校とは目と鼻の先だ。
介護をするわけではなく、朝食を済ませると登校していくので、お年寄りとの接点がそうあるわけでもない。
ただ、なんとなく心を和ませるのは、多世代同居が普通だったころを思い出させるからかもしれない。
「災害などの時にはたぶん頼りになりますしね」
隣にある、しゃれたカフェを思わせる「寺子屋」も飯田さんが建てた。
近所の子どもたちに提供している。
「ここは涼しいので勉強ができる」。
日に焼けた女子中学生たちがクーラーの利いた室内で問題集を開いていた。
利用料は取らない。建設費だけでなく電気代も法人の負担だ。
勉強したい人をとことん応援しようと、24時間開放している。座った目線の高さに窓があり、隣のデイサービスが見渡せる。
いつも外の目が入る風通しの良さが、閉鎖的になりがちな福祉施設には必要だ。
開設間もないころ、近所の住人から苦情電話が入った。
「夜中に原付きバイクが止まっている。
不良のたまり場になっているのでは」。
慌ててとんでいったら、若者たちが公務員試験の勉強をしていた。
電話をした住人はすっかり感激して、今では寺子屋の応援団のような存在だという