根性シリーズ
「み~つけた」
得した気分です。
Archive for 5月, 2015
ちっちゃなビオラに元気をもらって
水曜日, 5月 20th, 2015取手市制施行45周年&キリンビール取手工場創業45年
水曜日, 5月 20th, 2015”そよかぜ”今月の展示は、藤井誠様の似顔絵です
水曜日, 5月 20th, 2015水戸田んぼアート2015田植え参加者募集中です
水曜日, 5月 20th, 2015取手工場限定醸造一番搾り 取手づくり
火曜日, 5月 19th, 2015美らピーチパイン「いい香り」
火曜日, 5月 19th, 2015スローライフ 自家製ハチミツ
月曜日, 5月 18th, 2015支えられるばかりでなく、人を励まし支えられるよう強く生きたい
月曜日, 5月 18th, 2015女の気持ち:支えられて 毎日新聞 20150518
大型連休の5月2日、標高599メートルの高尾山の頂上に立ち、富士山を眺める自分に一番驚いたのは私自身かもしれません。
この日の朝、「お母さん、高尾山に登ろう。体調に合わせて行けるところまででいいから」。息子にそう言われた時は「無理、無理、無理よ」といったんは提案を却下しました。
元来、出無精なうえに目を患ってからは縁石や段差につまずいて転んだり、電信柱や塀にぶつかったりすることもたびたびです。歩くことを楽しむより外出がおっくうになるばかりでした。
そんな私を心配する息子の気持ちが分かるだけに、行ってみようかと一大決心をしました。「もう少し左へ寄って。大きな段差があるからいつもの2倍ぐらい高く足を上げて。木の根っこがいっぱいあるからね」。息子のナビゲーターのおかげで、息切れしながらも頂上に登り、富士山を眺められました。この感動は忘れられません。
「本当に来て良かった。まだまだ歩ける。まだ見ることができる」。そう気づかせてくれた息子に感謝です。ありがとう。
草花も木も支えがあれば嵐にも倒れません。人間も同じです。一人では弱いかもしれないが、強き支えがあれば、揺るがず、倒れずまっすぐ成長して人生を生き抜くことができます。
私も支えられるばかりでなく、人を励まし支えられるよう強く生きたい。書くことも大変ですが、ひと文字でもこの思いを書きたくて……。
団地の空き店舗を利用した「サンセルフホテル」
月曜日, 5月 18th, 2015日々是好日 団地をホテルに 住民ら企画、接客 地域交流活発に
毎日新聞 20150518
戦後の高度経済成長期に開発されたニュータウンの多くで高齢化が進む中、住民が中心になってまちづくりに取り組む住宅団地がある。その一つ、茨城県取手市の井野団地を訪ねた。
4月のある日、青いチョウネクタイをつけた「ホテルマン」が団地内の公園に横一列に並び、「客」を迎えていた。「いらっしゃいませ!」。大内康輔君(6)が元気よくあいさつした後、「女将(おかみ)」の片山春枝さん(75)が「ようこそおいでくださいました」と客に笑顔を向けた。
同団地で開催された宿泊型のイベント「サンセルフホテル」。空き部屋を「客室」として利用し、お客をインターネットで募集した。客は1泊2日で宿泊し、ホテルマンからおもてなしを受ける。ホテルマンは団地の住民を中心に、市内外から集まった約30人。最年少は5歳、最高齢は76歳と幅広く、親子もいる。それぞれが案内係や客室係、コックなどになりきって、約半年前からこの日のために話し合いを重ねてきた。片山さんは若い頃に日本舞踊をしていた経験を生かし、自ら着物姿を提案したという。
イベントを主催したのは取手市に事務所がある「取手アートプロジェクト実施本部」。1999年に行政と市民、市内にキャンパスがある東京芸術大の3者が共同で「取手アートプロジェクト」(TAP)を始動させ、住民がアートに触れる機会をつくるなどしてきた。
サンセルフホテルもアートの一環で、現代美術家の北沢潤さん(27)が「日常生活に思いをはせる原点になれば」と考案した。2013年から毎年春と秋に開催し、今回で5回目だ。住民ら参加者同士の結束は回を重ねるごとに強くなっているという。
夕食と翌日の朝食は住民の手作りで、コック役の長谷川光子さん(60)がメニューを考えた。メインディッシュは茨城県産のレンコンを使った和風ハンバーグ。前菜で出した鮮やかな緑色のひすい豆腐は「前から挑戦したかった料理。せっかくなので、家で作るよりもみんなに食べてもらいたくて」と披露したという。長谷川さんは20年ほど前に夫と3人の娘と団地に引っ越して来た。イベントに参加することで「団地への愛着が深まった」と話す。今回、まかない料理も担当し、2日目は朝5時から朝食づくりに取りかかっていた。
同市に住む会社員の添田フジオさん(57)は団地の住民ではないが、「そろそろ地域デビューがしたい」と参加している。職場は東京都内で、地域の友人は少なかった。「普通のサラリーマンでもいろいろとアイデアを出してアートに携われるのが面白い」といい、会場の装飾に励んでいた。
井野団地は69年から建設が始まり、総戸数は2166戸。4、5階建ての建物が林立する典型的なニュータウンだ。近年は全国の団地と同様、建物の老朽化や住民の高齢化が進み、空き部屋も増えていた。
イベントが転入者を増やすことにつながっているかどうかは不明だが、住民同士の交流を活発にし、コミュニティーの維持に役立っているとは言えそうだ。
TAPの取り組みは団地内の孤独死対策にもつながっている。11年秋、空き店舗になっていた団地内の店舗スペースに住民が気軽に立ち寄れるカフェを開設した。賃貸料は同市高齢福祉課が負担し、運営には団地外の市民もボランティアで携わる。その一人、橋本三千彦さん(70)は「退職後の生活に張りが出た」と言い、訪れた人にお茶をいれたり、話し相手になったりしていた。
まちづくりに詳しい東京大大学院の浅見泰司教授(都市工学)は「団地再生は住民だけでは資金やアイデアの面で難しいが、住民の力がなければ成功しない。地域の中で核になる人を育てることが、持続的なまちづくりに必要不可欠だ」と指摘する。さらに、同団地のように、団地の外の市民が参加していることも重要といい、「団地がその地域にとって大切なものだという意識につながる。団地再生のような地域活動は、定年退職した人や子育てを終えた主婦が活躍できる場ではないか」と話した。【鈴木敦子】