「志木あらちゃん」のオフィシャルキャラクター
メディアの調査・分析を行うニホンモニターが25日、埼玉県志木市の荒川に出没したアザラシ「志木あらちゃん」に関する報道を調査した結果、志木市の広告効果が75億円に上るとの見解をまとめた。
NHKと在京キー局での放送時間をCMスポット料金に換算。あらちゃんの報道が始まった10日以降、102番組で合計7時間47分30秒に及ぶという。同社は「本来ならアザラシだけにスポットが当たるところを、市が住民票の交付をいち早く行ったり、女性職員を専属広報に任命したり積極的に動いたことで、話題が一過性で終わらなかった」としている。
志木市の昨年度の歳入は197億2000万円で、歳出は185億円。広報活動に限定した今年度予算は2312万円。あらちゃんは約324年分の広告効果を市にもたらした計算になる。
あらちゃんはこの日、姿を見せず、6日連続で“雲隠れ”。一方で、市と志木市商工会は新たにオフィシャルのゆるキャラを完成させた。また11月早々にも、公認商品第1弾として洋菓子の「あらちゃんスコーン」を発売。清水良介商工会長(68)は「もっと出てきてくれれば、経済効果を含めて100億円超えもいける」と鼻息を荒くした。